国際会議の楽しさ~World Leisure Congressに参加してきました~

 8月25日(月)~28日(木)まで、オランダのブレダ大学にて開催された「第18回World Leisure Congress」に参加してきました。今回の日本人の参加は5名(学会員4名、他1名)でした。全体では30か国あまりの約400名の参加があったとのことです。いろいろな国の人が一堂に会しディスカッションしたり、再会を楽しむ姿がとても素敵でした。
 研究発表の場面では、発表者の話を興味深く聞き、話が終わるとすぐにディスカッションが始まります。質問することや感想を言うことに対してハードルがなく、コミュニケーションが常に積極的に行われています。発表者、聴講者、という明確な太いラインやハードルのようなものがなく、その課題に対しての理解を深めるために話が進んでいくという、話す方も聞く方も一体となったセッションが繰り広げられていきます。それが、私が心地よく感じる1つのポイントで、国際会議の楽しさを感じた大きな部分でした。
 さて、私は英語をほとんど聞き取れないですし、こちらの想いを伝えることもできませんが、全く何が話されているのか、どのようなテーマでディスカッションが行われているのか、少しはわかりました。なぜなら今回、イヤホン型の翻訳機を持参したからです。数秒から数十秒遅れになりますが、おおむね、どのようなことを話されているかが理解できます。スマートフォンのアプリと連動させて、イヤホンが聞き取った内容を翻訳して、イヤホンから日本語が流れてくる仕組みです。前回、参加した時はGoogle 翻訳を利用しましたが、AI機能がまだ今ほど進んでおらず、専用の翻訳機を持参するも、何かと不便でした。それを思うと、今回はとてもうまくいったと思いましたし、今後ももっとスムーズな翻訳機能の使用が見込めると思いました。私ももっと楽しめる!
 そして、今回参加して本当に良かったと思うことは、同じく日本から参加された学会の先生方と、学会の将来について議論し、またレジャー・レクリエーションの概念や歴史などについて、ご教授いただけたことです。なかなか近くにいながら日本国内では対面で会う機会がなく、食事を一緒にする機会も少ないです。しかしながら、今回多くの時間を共に過ごさせていただき、感動や知識を共有できたことは、何物にも代えがたいことでした。
 国際会議で得たglobalな感覚や視点、今後の研究や学会活動への思いを、次につないでいくためのアクションをどのようにしようか、今、思いを馳せているところです。
 本学会で取り組んでいる「JSLRS International Congress of Leisure and Recreation」の今後の開催に向けて、また本学会のさらなる国際化に向けて、力を尽くしていきたいと考えています。次回は2028年にカナダのVancouver Universityで第19回World Leisure Congressが開催されるとのことです。次回は何としても発表しようと意気込んでいますし、仲間も募集したいです。この記事を読んでくださって、興味が少しでもおありで、不安がまだ大きいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ今後の学会からのお知らせをお待ちください。ともにカナダでの発表をめざしたいと思っています。