研究情報:オンライン講演会「レジャーにおける格差・差別・スティグマ」

B’AI Global Forum研究シリーズ(1)「レジャーにおける格差・差別・スティグマ」 第3回

・講演タイトル:「オンラインゲーム内の格差といじめ: グラディエーター化するeスポーツ選手」
・講演者:加納寛子氏 (山形大学准教授)
・日時:2021年5月25日(火)17:00-18:00
・場所:Zoomミーティング
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/89001408936?pwd=bEFoNGRCL3VucWh0dWcvT1dWQlV0Zz09
ミーティングID: 890 0140 8936   パスコード: 640070
※事前申し込み不要

◇概要

コロナ前は、遊園地やテーマパーク、劇場や映画館などが賑わっていたが、今はステイホームでオンラインゲームをする子どもや若者が増えた。オンラインゲーム空間では、ジェンダーや人種、年齢、身体的な障害に関係なく、皆が楽しむことができ、バリアフリーを実現しやすいレジャーの側面を持つ。ゲーム内ではネカマが許容され、実際の容姿に関係なく理想の容姿をアバターに反映させることもでき、「太っている」とか「背が低い」などのコンプレックスから解放される。 その一方で、富裕層であることやエリートであることが直接的に有利に働くことはない代わりに、権威主義的ポピュリズムが露骨に表出し、メリトクラシーに支配される。その意味で、オンラインゲーム空間は、リアル社会の縮図とも言える。フィクションが前提であるが故に、剥出しの性描写、差別、格差、いじめが横行する。 そのようなオンライン空間で、暇つぶしにゲームを始めた者は幻滅し、eスポーツ選手を目指す者はグラディエーター化する。

◇主催:東京大学Beyond AI研究推進機構B’AI Global Forum

◇お問い合わせ
板津 木綿子 itatsu(@)boz.c.u-tokyo.ac.jp(東京大学大学院情報学環教授)

【情報提供:  師岡文男(日本レジャー・レクリエーション学会理事)】