「全国レクリエーション大会に参加して」
9月15日(金)~17日(日)の3日間、第77回全国レクリエーション大会2023inとくしま(以下、「大会」という)に参加しました。3日間とも天候に恵まれ、暑い大会となりました。第1回大会は1947年に石川県で開催され、今年で77回を数えます(2020年、2021年はコロナ禍で中止)。大会は、総合開会式(アトラクションを含む)、交換の夕べ(飲食およびお楽しみ企画を含む)、研究フォーラム、スポーツ・レクリエーション交流大会、協賛種目、協賛行事および特別行事と、楽しい活動が目白押しでした。
1日目
総合開会式の後、交換の夕べが行われました。昨年も大会は開催されたのですが、コロナ禍ということもあり、交換の夕べは行われませんでした。交換の夕べに参加した筆者は、以前、所属していた某県のレクリエーション協会関係者と12年ぶりに再会し、旧交を温めることができました。会食の場面では、美味しい食べ物と飲み物が用意され、また、お楽しみ企画では、地元の阿波踊りの連が会場を盛り上げてくれました。お腹も心も満たされ、「おもてなし」を感じた交換の夕べでした。
2日目
筆者は研究フォーラムに参加し、セッションのコーディネーターを務めました。夜には、レクリエーションに関する資格が取得できる、(公財)日本レクリエーション協会公認指導者養成課程認定校研究連絡会議(以下、「課程認定校」という)の情報交換会に参加し、楽しい一時を過ごすことができました。一方、大会関係者であり、ある課程認定校の先生(この原稿を事前にご確認いただいています)は、「おもてなし」の気持ちで大会を開催すると、以前から話されていましたが、正にそれを体験することがありました。研究フォーラムの会場は、前述した先生が所属する大学でした。筆者が会場内のある場所を探して歩いていると、学生スタッフではないと思われる男子学生が声をかけてきて、目的地まで案内してくれました。正に「おもてなし」を体験した場面でした。四国八十八カ所の霊場を巡るお遍路さんに対し、親切なおもてなしをする「お接待」のことを皆様もご存知のことと思います。一番目の札所(霊場)は徳島県にあります。古くからのこの「お接待」の精神が今も脈々と受け継がれていると感じました。他方、レクリエーション・インストラクター資格のテキストに「ホスピタリティ1)」の記載があります。そこには、「あたたかくもてなす意識をもちながら、対象者と意思疎通を図る方法」と記されています。レクリエーション支援にも「おもてなし」の精神が大切ですね。
3日目
閉会式では、主催者の一つである(公財)日本レクリエーション協会の方から、3日間で延べ1万人を超える方が参加されたと報告がありました。大規模な大会であることがお分かりいただけると思います。2024年の大会は9月6日(金)~8日(日)の3日間、栃木県で開催されます。新たな学びや体験があるかもしれません。皆様も大会に参加してみませんか。
文献
1)(公財)日本レクリエーション協会編、楽しさをとおした心の元気づくり レクリエーション支援の理論と方法、(公財)日本レクリエーション協会、p42、2017